53日目

naomi_rhcp2005-11-18

となりのアレックスの部屋から流れる大音量のテクノで目を覚ますと窓からテラテラな日差しが。おぉ、晴れだっ!お出かけ日和じゃないっすかあーた。というわけでロッテルダムに行ってみた。
ロッテルダム第二次世界大戦で古い建物がだいぶ燃えてしまったため、街は近代的だ。駅についてまずはいちばんの目的であるキューブハウスへ移動。しかしトラムを降りるとさっきまでの晴天がウソのようにどしゃぶりだ。まーじっすかーとおもったが振り返るとそこにはキューブハウスが!写真では見たことあったが実際に見ると想像以上にでかい。もう雨なんて関係なくなってダッシュで近くにいくと、黄色くてでかいキューブたちがナナメにつながってて、中庭からぐるっと見上げてみるとゴロッといまにも落ちてきそうなかんじ。っひょー!とむちゃくちゃハイパーになっていろんな方向から眺めてみる。ホント、すげーな。キューブのひとつひとつに実際にひとが住んでるんだ。外観だけでかなりの感動だったのだが、うれしいことにキューブのひとつは見学用になっていて、1.8EUROで誰でも中に入れる。さっそく行ってみるとだね、まじすごかったっす。キューブはナナメだから当然カベはナナメ。3階建てになっていて、1階はキッチンとリビングとトイレ、2階は寝室と書斎とシャワー、3階っていうか屋根裏は趣味の部屋みたいな。ほかに見学してるひとが誰もいなかったのでソファに座ってみたり床に寝っころがってみたり好き放題してみた。日本の建築は地震との戦いだが、オランダは地震はない代わりに地盤沈下との戦いらしい。オランダの土地の多くは埋め立て地だからナルホドなーなかんじだ。でもいちどでいいから住んでみたいなぁとおもった。
ほかにもロッテルダムにはオモシロ建築がたくさん。ぷらぷら歩いてるだけでウッヒャーな建物がいろいろある。しかし今考えると、ずっと上を見上げて口を開けて歩いている私は相当ばかに見えたことだろう。
キューブハウスを出ると雨はあがってぱーっと晴れている。ヤッター。小腹がすいたので近くにあった市場でエビとムール貝のから揚げを100グラムづつ、名付けて通風セットを食べる。アブラによって軽く気持ち悪くなったところでBoymans van beuningen Museumへ。近代から現代アートがメインで、たくさんの絵が並ぶなかにさりげなくダリとかマグリットとかピカソとかがあった。あといくつかの部屋にボタッと溶けたチョコレートが落ちていたり(ホンモノ!)お砂糖まみれのベッドとか、超巨大に積み上げたポケットティッシュとか、アートとしてどうかっていうより「なんだこりゃー!」なものがいっぱいあってすごいおもしろかった。いちばんおもしろかったのはエキシビジョンの水のアートだ。広いフロアはまっくらで、床には水が張ってあり、スポットライトで波がカベに映し出されるようになっている。すのこのような通路の床はところどころでっぱっていて、そこを踏むことにより波がつくられ、その波が暗いなかカベに不思議な模様を映し出す。おもしろくってずっと踏んだり跳ねたりしていた。
ばかみたいにぴょんぴょんといつまでも遊んでいると美術館のスタッフが閉館時間を知らせにきた。おぉ、そんな時間か。あわてて外に出るといつのまにか暗くなっていて、駅まで歩く途中におもしろそうなバーがいっぱいあった。アムステルダムと違ってワカモノ向けのオシャレなバーだ。1軒、カベにレコードがたくさん貼ってあって気持ちよさそうなでかいソファがぼんぼん置いてあるよさげなバーを発見し、入ってみようか迷いながら中を覗いているところに友達から電話。やっぱしアムステルダムで飲みますか!電車に乗ってアムステルダムに戻り、友達と会って飲んだ。というか飲まれた。
本日の画像はホレてしまったキューブハウスだす。