またコドモネタ

家から徒歩2分でゴールデンゲートパークという巨大な公園に行けるので、天気のいいヒマな日はわりとしょっちゅう散歩に行くが、昨日はベビーシッター中の友達がコドモをつれてそこに来ているというので、ジュースとお菓子を持って合流しに行った。
ゴールデンゲートパークにはコドモの遊ぶ遊具のあるところがあり、そこでしばらく遊んでいたが、じゃあそろそろ帰りますかとヒッピーヒルのほうに歩いて行くと、そこにひとりの4〜5歳くらいの男のコが。ヒッピーヒルというのは芝生だけの小さな丘で、同じゴールデンゲートパーク内で遊具のあるところのすぐ横にあり、私も気に入っていてよくまったりしに行くが、ヒッピーのように気ままに暮らすひとたちが多くくつろぐ場所だ。(もちろんそういうひとばかりじゃないが。)その小さな男のコはおそらくそこに集まっているヒッピーのコドモで、くるくるの髪がものすごくかわいくて、天気もよかったのもあり超ピースな気分だった私と友達はこっちに来たその子に「ハーイ」とニコニコで言ったところ、いきなり「ユー、ビッチ!ビッチ!ファックオフ!」とものすごい形相で叫びながらパンチしてくるではないか。驚くうちらに今度は土を投げてきたりしたので、最初はビックリしてちょっと笑ってしまった私も、さすがにびびってなんだろう何か悪いことしたかなぁと考えていると、次はそばにいたこれまたヒッピー風のおねえさんに向かってビッチビッチと怒鳴る。
相手は小さなコドモといえど、知らない他人に向かってビッチビッチ言うのって、日本で幼稚園児がバーカとか言うのとわけが違う。私だけにではなく、そこらへんにいるひと手当り次第にビッチとかファックとか言って睨むのだ。これはかなりショックだった。さっきまですぐ横にある遊具のところでたくさんのコドモたちと平和な時間を過ごしてきた直後、いろんな煙がモクモクしているヒッピーヒルで他人に悪態をつきながらひとりうろつくこの男のコを見て、なんだかすごく重い気分になった。
可哀想なんて言うのはもちろん違うし、その子の親を非難するのも違うと思うけど、ビッチの意味もちゃんと知らないような小さなコドモが、笑うでも泣くでもなく、オトナが怯むほど怖い顔でこっちを指差しながら言うのだ。たぶん親を含めたまわりにいるひとたちが言ってるのを見て覚えたんだろう。
アメリカで生活を始めて8ヶ月、毎日いろんなことを見るよ。
 
あーなんか暗いこと書いてごめんよぅ。