過去恥部

昨日の1軒目はなんと青山通りにある若干カジュアルなフレンチレストランだった。かなりキャラじゃない。なにしろオゴリだったので友達の希望のお店についていったわけだが、何も知らない私はライダースにジーンズにTシャツで行ってしまい、やっべぇ浮いてねぇ?っていう感じだった。しかしおいしかった。たまにはいいかもな、ああいうのも。
そのあと高円寺に移動。博多やという飲み屋に入るも、うしろにいた常連らしい人々がやたらうるさくて1杯で出た。そして四丁目カフェに行き、ひさびさにジンを飲む。焼酎の40度はロックではきついけど、ジンだと全然おいしいのはなぜだ?月曜からごきげんな飲みだった。
 
2回だけテレビに映ったことがある。
1回目はいつかのフジロックレッドマーキーの最前列ど真ん中でAni Difrancoを観ていたら、超熱くなっている恥ずかしい姿がWowWowに何度も映ってしまった。うわー
2回目は笑点を見に行ったとき。嘉門達夫に大爆笑している姿が超アップで映ってしまった。そのとき後楽園ホールのオーディエンスはおそらく平均年齢60歳代。嘉門達夫にウケている年寄りはゼロで、手をたたきながら笑っている私はやっぱり目立ってしまったのだろう。どれくらいバッチリ映ってしまったかというと、それが放送された直後に親戚から実家に電話が来たくらいだ。あれはへこんだ。
 
1回だけ雑誌に載ったことがある。
それはもちろん、よくある「街でみかけたおしゃれっ娘★」みたいなやつではない。国立を自転車で散歩していたとき、当時少しだけ売れ出したくらいの伊藤英明の撮影をやっていた。私が若手イケメン俳優なんて知ってるはずもなく、普通にちょっとそこ通りたいんですけどみたいに入っていったら、スタッフのひとりが「あ、その自転車貸してください」と私のマウンテンバイクを見て言った。貸してあげたらどっかのお兄ちゃん(それが伊藤英明だった)がそれに乗ってポーズをきめている。撮影が終わるとそのお兄ちゃんが私のところに自転車を返しにきた。お礼に掲載号送りますよといわれて素直に住所をわたすと、忘れたころにポストに入っていたのは“女性自身”。女性自身かよ!と若干ウケつつ私の自転車載ってるかなぁーぐらいにページをめくると目についた写真に血の気がひいた。伊藤英明特集の見開きに、「自転車を借りた女の子に丁寧にお礼をする英明クン」とかいうキャプションつきで本人と自転車を返されている私の姿がでかでかと載っている。ちょっとした散歩の途中だった私は超どーでもいい服装、アタマは当時ドレッド、かけ直す直前のぼさぼさ。もう竜ちゃんみたいにキャップをたたきつけて「うー、訴えてやるっ!」と叫びたい気分だった。しかも伊藤英明に礼なんて言われた覚えはない。ちなみにその号は友達に歯医者で目撃され、やはり電話がかかってきた。どっかでだれかが見てるもんだねぇ。
その後伊藤英明はキノコを食べてバッドになってコンビニに駆け込むというトンチンカンな行動をとるわけだが、そのダメっぷりに私はなんだか親近感がわき、さらに“ぼくの魔法使い”でのハジけた演技にノックアウトされた。将来彼は私の好きな阿部寛みたいな位置の俳優になるんじゃないかとよみ、ひそかに期待している。