76日目

つい最近気づいたが、もうすぐ今年が終わる。日本で12月の雰囲気っていうと、新宿南側のイルミネーションとか、年賀状作りとか、仕事の年末進行とか、あといちばんは忘年会か。あー、忘年会やりたい。居酒屋とかにみんな集まるの。日本を離れて3ヶ月弱、なにが恋しいって居酒屋だ。
 
ミス・ワールドのサイトをみて、ひとり審査員やってみた。

しかしここで写真たちをみていて、プレイボーイとか見てるみたいだとおもった。
女の審査員をしてもあまりおもしろくない。ミスター・ワールドとかないのか。そういやどうしてないんだ?
 
 
 
私にとって、オランダ人はホントにおもしろい。ひょうきんものって意味じゃなくて、行動がいちいち興味深い。たくさんのオランダ人と知り合ったわけじゃないから、私の知ってる範囲でのみだけども。
よくオランダ人はケチだとか言われるが、ケチなんじゃなくて“ムダに使わない”だけなのだと感じる。高級ブランドのお店は一部のお金持ちなひとびとか観光客にむけてのもので、服に限らずいろんなものの買い物は中古屋か市場が多い。バーで飲んだりすることはあるが、レストランで食事というのは少なくて、友達の家にお酒やウィードを持ち込んでったり、日本で言う“家飲み”が多いらしい。「だって外で飲んだら高いじゃん」だって。でもいいチーズとかオーガニックな野菜とかふつうのより高いやつを「これがおいしいし体にもいい」と言って日常的に買う。欠けた食器も、穴のあいた靴下も、ひきだしの閉まらなくなった戸棚も、日本の感覚だと“新しいの買わなくちゃ”と捨てるようなものも全然ふつうに使う。それは“もったいない”からっていうより“まだ使える”から。なんで捨てる必要があるの?みたいな。“みっともない”っていう観念が少ないんだとおもう。お金の使い方が、正直っていうか、ひとがどうであろうとホントの自分の価値観を最優先していて、ケチだと言われようが、隠すことなく恥じることなく堂々としている。
オランダ人はすごくフレンドリーだ。たまたまそこにいるひと同士が、もともとの知り合いのようにふつうに会話する。クラブでトイレに並んでいると、私のうしろにいた若い女の子が「オシッコ並ぶのやだよね!(Fワード入り)」と話しかけてきたり、バーでビールをどれにしようか迷っていると、これがいいあれがいいと周りのひとが顔をだしてきたり。そして飲みながら友達と話してるとき私がわからない単語とかを聞いたりすると、隣のテーブルの知らないひとが「それはナントカナントカで・・・」とか言ってきて、すると私の友達も別にふつうに「そのとおり!ところでアレ知ってる?」みたいな、なんかおずおずと「あのーすみません・・」みたいに話しかけるんじゃなくて、ホントふつうの知り合いみたいに話すのだ。
関係ないけどおもしろかったのは、よく遊ぶPedroっていうやつの友達Seanは何日間かPedroのボートハウスに泊まってたが、ある日遊びにいってみると彼がいなかったので「Seanは?」と聞くとPedroは「あー彼はむこうでキャンプしてるよ」と言った。・・・きゃんぷ?「あれ?彼ってどっから来てたの?」「いや、ずっとアムステルダムに住んでるよ?」それがなにか?みたいな顔して言うからそのままフーンみたいに言うとPedroは気づいたのかSeanがなぜ定住しないのか説明してくれたが、半分くらいしか英語がわからなかった。でもこのときハッと、あぁこういうことかと、私が理解したかったことは、私が知りたかった道は、ナルホドこういうスタンスだと、ハッとおもったわけだ。ホントに私がキャンプするかとかそういうことじゃなく、自分がやりたいように生きていくっていうことがもっと難しくて骨の折れるものだとおもってたが、そっかこういうことね、とストーンとわかった気がした。
オランダ、だいすきだ。