3日目

naomi_rhcp2005-09-29

今日はわりと早起きした。部屋のドアをあけると心臓が止まりそうにビビった。私の隣に住んでいるアレックスというアフロヘアーの男前なブラジル人は何かのデザインをやってるとか言ってたが、何を作っているのかベニヤみたいなでかい板を共有スペースの廊下(私とアレックスの部屋のドアのあいだ)に超いっぱいおいていて、私が今朝ドアを開けた瞬間それがだだだだーーーっと一気に倒れたのだ。おもわずウオッ!と叫んでしまったがみんなを起こさないようにそーっとまた積み直した。しかしアレックス、あんたまじ何つくってんだ?彼の部屋からは毎日大音量でテクノが流れ、午後にはガンガンと釘を打つ音がひびく。私はむしろそれくらい音たててくれたほうがこっちも音楽とかドライヤーとかでかい音出せるから気ぃつかわなくていいなぁと思うので問題ないが、気になっちゃうひとは絶対だめだろうなぁ。
朝ご飯をたべたあとゴッホ美術館に行った。Museumkaartというのを買うと、1年間主要な美術館にいくらでも行ける。ゴッホ美術館、すげぇ。ゴッホくんやっぱり狂ってる。狂ってるっていうのはもちろんいい意味で。なんかゴッホパワーに圧倒されて疲れちゃったから3〜4時間で出てきたけども、Museumkaartがあればいつでも行ける。部屋から近いし、しょっちゅう行こう。本とか欲しかったが、荷物になるので諦めた。もう少し考えて、買うとしたら帰りだな。
そのあとAlbert Heijinに行ってお昼を買い、ゴッホ美術館の前のキレイな庭の芝生に座って食べた。超きもつぃーとボーッと一服しているとインド系のひとが火を貸してくれと来たので貸してあげた。するとそのひとはやたらしゃべりだし、いやーひとりでまったりしたいんだけどなーと思ったがハイハイ言って聞き流していると、君の目はダークブラウンでぼくと一緒だねとか、手が小さいねとか、キレイな髪だねとか、下心みえみえっつーかせめてもうちょっとうまくやれよってこっちが言いたくなるほどガツガツに言ってきたのであーめんどくせぇなと思って、いやー私そろそろ行かないとだからというと、これから一緒にコーヒーショップに行かないかなんて、あー出たよあんたとなんか行くわけねぇだろばかちんがーなことを言ってきた。私ドラッグ大嫌いーと何も知らないフリをしてじゃあねといって逃げてきたが、最近ちょっと気がついたのは、私はどうやらインド人ウケするらしいということだ。東京でもあったし、オランダ来てからもこれで3度目だ。インド人が日本人を好きなのか、それとも単純にインド人がナンパなだけなのか。
サクッと逃げてから周辺をウロウロ散歩したあと、ちょっと寒かったけども天気がすごいよくて気持ちかったのでVondelparkというやたらでかい公園に行った。湖がキラキラで、緑がもわもわで、賢そうな犬が芝生とじゃれていて、超ハッピーな雰囲気の中ぶどうをつまみつつ本を読んでいると、これまたインド人が声をかけてきた。今度はおじさんだ。なんなんだあんたら、私そんなに隙があるのかと若干ウンザリしたので最初は超冷たく聞き流していたが、彼はそんなこた全然気にせずひとりでウケながらやたらしゃべりまくる。ナントカっていう日本料理は最高だ、あっちに見える犬は飼い主に似ているだ、私もなんだかおかしくなってきていつのまにか談笑していた。ドラッグはよくないとか、アル中になったら人生終わりだとか言ったあとに酒は毎日飲むのかと聞かれ、もちろん飲むさ毎日飲むさアイラブビアと即答したかったがそんなこと言える雰囲気ではなく「えーっと、さささささサムタイムス」と答えると、それがいい、あんなものは少しならいいけどたくさん飲んじゃだめだと言っていたのでホントのことを言わなくてよかったと心底おもった。どこに住んでるのかと聞かれたので、もしかしてやべぇかなと思ってこっからちょっと遠いところに友達と住んでるんだよとウソを言うと、そうかそうか、じゃあ今度その友達もいっしょにうちにこないか、ご飯をつくるよ、と誘ってくれた。ここまでこのおじさんと何時間かしゃべってみて、どうやらこのひと悪い人じゃなさそうだと、友達もいっぱい連れてこいとか、ひとり暮らしで寂しいだけなのかねとちょっと思ってきた。もちろん携帯も家の場所も教えれないけども、もしできたら、シェアメイトを誘って行ってみようかとおもう。昼間の少しの時間だけ。