28日目

アレックスに連れられてクラブに行ってみた。夜11時スタート、入場1.5EURO、1ドリンク1EUROというすばらしい値段。がぶがぶ飲んでも10EUROいかない。 うちからほど近いクラブTRUTに歩いていくと、入り口前には若者だらけで長蛇の列。うへーっとおもっていたらアレックスも「こんなに混んでるのは初めてだ」と笑って言った。うちらも並んでいると、前にいた女の子がアレックスと同じブラジル人みたいで話しかけてきた。ブラジルの言葉で話がはずんでいたが、突然ふたりで大声をだしたので何事かと聞いてみると、アレックスは興奮しながら「僕と地元がおなじなんだ、しかも共通の友達が何人もいるんだ!ひょうっ!」と驚きの発言。すごいねー、偶然だねぇ、おもしろーい!と笑っていたらいつのまにか入場。
小さめのハコのなかにもうぎゅうぎゅうな状態で、ミラーボールがいくつもぐるぐる。とりあえずビールを買って飲み、ふにゃふにゃ踊っているとあることに気がついた。「もしやこれは、ゲイパーティ−なのか?」オトコもオンナもゲイ、ゲイ、ゲイ。ひかえめにみても7割はゲイじゃないだろうか。そういえばさっきのブラジル人の女の子も一緒にきてた女の子とぴったりくっついているし、アレックスが友達だと紹介してくれた男の子はやたらとアレックスにくっついている。さすがアムステルダムだーと感動してキョロキョロしてたらストロボがピカピカしだし、実はストロボが苦手な私はDJブースの後ろに下がって飲んでいた。するとオトコのゲイカップルによる超濃厚なラブシーンが私の目の前で始まり、うひゃーっとおもって、でも今席立ったらなんかわざとらしいかなとか考えてモニタに映る映像をただじっと見て、でも視界にはそのカップルはバッチリ入っているが、しばらく飲んでたらビールがなくなったので席を立って買いにいった。そのころにはもうストロボは止まっていたので、またフロアに出て踊ったり飲んだりした。
音楽はテクノやトランス。私はあまり詳しくしらないが、アムステルダムでゲイパーティーという雰囲気もあってか、なかなかよかった。いっぱい飲みながら体を動かしたために軽くよっぱらってきて、時計をみると2時半くらいだったのでアレックスに「先に帰るねー」と言って家に向かった。部屋についてすぐベッドにもぐってほろ酔いながらゲイパーティーの余韻をたのしんでいると、30分くらいあとだったか、アレックスが戻って来た音がした。おぉ、意外と早かったねぇとおもっているとどうやらさっきの友達も一緒らしい。オトコのほうの友達。タフだねぇ、私は寝るよと電気を消して寝に入ろうとすると、隣の部屋からあやしげな声が。この家はカベがかなり薄いのだ。もしかして、もしかして、もしかして! ・・・いや、最初から最後まで聞いてしまった感想なんですが、男女だろうが男同士だろうが、やるこた一緒です。幸せそうで、よかったよかった。