124日目

ちょっと前に気付いたのは、日本人の女の子は色気を表に出すことがあまり好きじゃない(っていうか苦手)なんだな、ということだ。私も含めて。
こっちでは、街を歩いている女の子たちは冬でもおへそを出している。ジーンズはいろんな形があるが腿からおしりにかけては絶対ピッタリしていて、私は男物のリーバイスをずるっとはくのが好きで日本ではよくそうしてたが、こっちでは一切見ない。ニットもカットソーも売ってるものはほとんどが細身で体にフィットするようになっていて、ふわっと大きめに着ようとするとすごく大きいサイズを選ぶことになり、でもそうすると身頃と袖のつなぎめがぶかぶかだったり、なかなかむずかしい。
Tシャツも、ホントのTシャツ(ストンとしたやつ)を着てるひとはあまりいなくて、ストレッチな素材で袖も短くて、襟ぐりもだいたい広くあいている。
寒いからみんな厚い上着を着ているが、半分以上はベルトのバックルが見えるくらいのショート丈、残りは長いコートにしてもウエストはかならずシェイプされている。私は古着のマーケットでカウチンみたいなぶ厚いのを買って(男物・39EURO)モコモコになりながらも着ているが、それを着て街を歩いていると「もうちょっと女らしい格好をしたほうがいいのかもしかして」と感じることが多々ある。
日本だと、少なくとも私のまわりにいる女子たちは、かっこよかったり、カワイかったり、エレガントだったり、清楚なかんじだったりといろいろいるが、セクシーさを常に意識しているような人はあまりいなかったようにおもう。たまに会社で見かけたりすると、どうやらその人は帰国子女だったり。
胸の谷間をばーんと出した超ぴたぴたカットソーなんて日本で着てる人をあまり見ないし、見たとしても「うおーぅ」とビックリしつつヨダレをふいてしまいそうなもんだが、こっちでは別にふつうだし、そんなにやらしく見えないから不思議だ。
あぁそうだ、Tバックのパンツが多いのも驚いた。下着屋さんではふつうのパンツやヒップハングのパンツとおなじくらいの割合でTバックのパンツが売っている。パンツの線が見えることが、こっちではものすごくみっともないことなのかもしれない。
このまま私がここにいたら、服の趣味とかも変わっていくんだろうか。私が日本に帰ってひさしぶりに会ったりしたとき、むちゃくちゃ女らしくてセクシーな格好とかしてたらどうするよ?っていうか自分で自分が心配になってきた。そういう格好が好きになったらどうしよう私うへーっ恥ずかしー。