132日目

今日はオランダ人のMaartenとアムステルダム市立近代美術館(Stedelijk Museum Amsterdam)に行った。前に行ったときは建築デザインとかペインティングがメインだったが、今回は写真やポスター、映像が多い。横尾忠則のポスターとかあった。ほかにも日本人の作品がいくつかあったが私の知らないひとばかり。ひとつの写真にはなぜか小林薫戸川純似の女性と写っていて、なんかの映画のいち場面なんだろうか、日本人の私からみると「で?」っていう写真だったわけだが、結構じっと観ているひとびとがいたのがおもしろかった。なにがそんなに?っていう。あ、今ロッテルダムで映画祭やってるみたいだが、それと関係あるのかな。ないか。
映像はショートフィルムが5〜6箇所で上映されていたが、今回はあんまり時間がなかったのでさらっと見ただけ。今度またゆっくり行こうとおもう。これができるのがMuseumkaartのいいところだ。このカードさえあればほとんどの美術館はいつでも何度でも行ける。
そのあと同じ建物の最上階にあるだだっぴろい倉庫のようなMuseum cafeでビールを飲んだ。11階なのでいつもは眺めがすごくいいが、残念なことに今日は霧がすごかったのでどこを見ても真っ白。そしてMaartenにオランダ語の発音を色々教えてもらったが、やっぱり日本人には難しい。カタカナで書けないような、舌の脇から息を漏らしつつ発声するようなアレがどうしてもできない。
そのあと彼から「Good、Better、Bestは日本語でどう言うんだ?」と聞かれた。難しい質問だ。キレイな日本語かスラングみたいのかどっちがいいか聞くと間髪入れず「スラング」と答えたので、Good=いい、Better=かなりいい、でその次=すげぇいい、Best=いちばんいい、と教えておいた。“かなり”と“すげぇ”はGoodに限らずたとえばBigでもBigger=かなりでかい、その上がすげぇでかい、と応用がきくので便利じゃないだろうか。こういう比較級(?っていうの?)によって単語自体が変化することは日本語にはないので説明が難しかったが、とりあえずよく使う形容詞(まじでいい、超いい、とか)と、あとエガちゃんの「がっぺむかつく」をフリつきで教えておいた。
Maartenは身長2メートル、セーム・シュルト似の大男で、本業はスプレーを使うペインター。壁や車に描く絵のモチーフはほとんどが人の顔だ。彼の仕事について私があまりにも身を乗り出して聞いてたからか、「やってみたい?」と聞かれたのでそりゃもちろんやってみたいと答えると、アムステルダムのある地域にイリーガルじゃなくペイントできる壁があるとこを知ってるから、もう少しあったかくなったら行こうと誘ってくれた。やったやった!一度でいいから、スプレーで壁にでっかく何かを描いてみたかった。しかもアムステルダムでできるなんてすごいラッキーだ。ウーンなにを描こう。私の得意な絵は、まことちゃんスネ夫と抜作先生だ。