215日目

naomi_rhcp2006-04-29

今日はクイーンズ・デイだった。日本でいうところの“天皇誕生日”だ。しかしえらい騒ぎなのよこれが。
アムステルダムの街は「どっからこんなに人が湧いてきたんだ?」ってくらい人で溢れかえり、そこらじゅうにステージが設置されて街中なにかしら音楽が流れ、街ごとクラブみたいになっていた。みんな踊り、飲み、歌い、大騒ぎ。
オレンジがテーマカラーなのでみんなオレンジ。数日前からいろんなお店でオレンジグッズを売り出すのだ。私もオレンジの帽子をかぶり、オレンジの羽で出来た長いマフラーみたいなやつをまき、みんなで踊った。たとえばそこらへんの道を歩くじゃない?そんで音楽の流れてるところを通るじゃない?道でみんな踊ってるから通り抜けるのがタイヘンなんだけども、なんとか通ろうとしていると誰か知らない人が肩くんで来て、いえーいいえーいってもうそこでまた踊りだすわけ。だから肩くまれた私も一緒になっていえーいって踊るのさもちろん。そんなふうにそこらじゅうで踊りながらやっと友達のいるところにたどり着いて、でもまた踊って飲んで、9時すぎくらいにやっと暗くなってきたと思ったら友達たちはクラブに行くっていうから、いやぁ今日はクラブな気分じゃないから帰るねーって言って帰ってきたわけだがね、帰る途中も大騒ぎな中をまた踊ったりしながら帰ってきて、もうすごい楽しかった。
クイーンズ・デイでは、どこでも誰でも何でも(食べ物以外)売っていいことになっている。だから街中フリーマーケット状態。いろいろこまごま見て回ったが、みんな家の不要品を売りに出していて、私はあんまり欲しいと思ったものはなかったんだけども。 おもしろいのは、たとえばそうだな、ちょっと大きめの鍋が欲しいなぁって思ったとするじゃない?そうするとふつうに考えると金物屋さんとか東急ハンズみたいなとことか行きそうなもんだけども、私が知ってる多くのオランダ人はまずフリーマーケットとかに行くのだ。私が今までオランダで見たフリーマーケットやふつうのマーケットでは中古で結構使われた鍋とかグラスとかまぁほかにもいろいろ売ってるが、最初見たときは「誰が買うんだ」とか思ってたんだけども、ちゃんと需要はあってだね、そういう物を大事にするっていうのか、商売根性っていうか、まだちゃんと使えるんなら安い方がいいっていうか、そういう価値観をそうやっていろんな方向から見て、なんておもしろいんだって思った。