219日目

最悪だ。さいあくだー。 今日はぽかぽか天気だろうとの予報だったので早起きして出かけようと計画していたが、今朝起きてみるとなんだかまぶたが重い。いやな予感がしてあわてて鏡を見てみると、やっぱり・・・。左まぶたを蚊にさされた。ぱんぱんだ。 えーどうもこんにちは、中村雅俊です。 かーなーしみーにー であうたびーー
ていうかふざけてる場合じゃない。今日はせっかく天気がいいのにこれじゃ外に出れない。明日友達と遊ぶ約束はどうなんだ。あさってはハーレムでやる音楽フェスティバルに行く予定じゃないか。あーなんでこんな時に、と枕に顔を押しつけて数分、しかしおなかがすいてきたのでキッチンに行って冷蔵庫をのぞいた。・・・なにもねぇ。ビールと卵しかねぇ。とりあえずゆで卵をつくってかじりながら鏡としばらくにらめっこした。こりゃむりだ。お化粧どう頑張ったところでむりだろう。もう腫れが引くまでは引きこもることに決定。大量のゆで卵をおつまみにビールを飲みながらthe 40 Year Old Virginを観ていると、ハウスメイトのカズが学校からお昼を食べに帰ってきた。あわてて左目を手で隠しながらしばらく会話をしたあと、
「目おさえてるの、どうかしたんすか。ぶつけたとか。」
「いやぁー蚊に刺されちゃってさぁ、見る?・・・ほら。超腫れてない?」
「あ・・・ ででででも、そうでもないっすよ」
「えぇぇほんと?そうでもないかなぁ?」
「あ、いや・・・結構腫れてますね・・・」
ズコーッ。ソファに崩れた私に彼が持ってきてくれたのはマスクだった。眼帯みたいにできるんじゃないかと。あらもしかしていいアイデアかもしれないわ奥さん、と鏡の前でつけてみたが。 だめだこりゃー。全然いいアイデアじゃない。しかしまぁないよりはいいかとつけているが、なんていうんだ、なんか、私、ちょっと、大丈夫なの、このビジュアル。それに片目しか見えないからゆで卵食べようとしたら口の横に外れたりして二人羽織状態だ。
まぁそれでもそのままDVDを観ているとNickから電話。飲みに行こうぜというが行けない事情を説明すると彼は大爆笑し、「じゃぁ君の部屋で飲もう。うっひっひっひっひ。カメラ持ってくから。ううははははは」。ってちっとも面白くねぇよ。ちっくしょう人ごとだとおもって。
 
ところでthe 40 Year Old Virgin、おもしろい。これ観るのは3回目だが、まだ全然笑える。(ネタバレになるかもしれないので、これから観るひとは読まないほうがいいかもしれぬ)40歳の童貞さんが超悪ノリな友達たちの協力を得ながらなんとかして・・という話。会話とかがすごいおもしろい。
主人公が彼女のすすめで自分のおもちゃコレクションをオークションにかけるところを観て思い出した。前に男友達と「もしすっごい好きなひとができて、結婚しようとおもって、でも彼女の条件が、持ってるレコードとかCDとか本とか全部捨てることだったらどうする?」彼の答えはノー。おたくっていうと言い方わるいかもしれないが、そういう趣味を持っているひとにとってそれを手放すことは、好きな人と結婚できないことよりもツライんだろう。いや“手放せっていうようなひとは好きにならない”とかそういう問題はおいといて、たとえば私が持ってるCD・おもちゃ・まんがを捨てて、毎日エプロンして家事をしてグラタンとか焼いて夫の帰りを待たなくちゃいけない家に嫁ぐなんてことはそりゃむりな話だ。たとえ「君は身ひとつで来てくれればいいんだよ」とかかっこよく言ってくれたとしても、いやー身ぃひとつはむりだ。