ちくしょう

去年くらいからデートしようと言われていた男がいたが彼氏がいたのでずっと断っていた。しかし6月にその彼氏と別れたのでじゃぁってことでこないだちょっとデートしてみたんですけど。まぁ最初は普通にごはん食べに行って飲みに行って、そんでその次の二度目のデートでのこと。
その彼が車でうちまで迎えに来てくれて、なんとまぁ革張りシートのレクサスしかもコンバーチブル、お昼くらいに出発して1時間くらいのドライブで軽く遠出。アンティークの蚤の市みたいなのに行ったんですよ。そんで『5ドルくらいのものを買って最後にお互いにプレゼントしあおう』ってことになって、私も彼も自分の買い物をしつつコッソリ相手への5ドルプレゼントを買っといたわけです。けっこう楽しい時間をすごして、帰りに車でいろいろしゃべったりしてうちまでまた送ってもらって、玄関の前でバイバイするときにそのプレゼント交換の時間。彼からのプレゼントを開けて喜ぶ私。そして私のプレゼントを彼にあげると彼の表情が固まった。
「君はこれに5ドル払ったの?」
私が彼に買った物はチューバッカの小さいフィギュア。70年代のオリジナル、手足が曲がるやつ。えーこれで5ドルってかなりすごい買い物だと思うんだけどなー…。えーっと…。
そしてそのまま普通にまたねと別れたが、彼からはそれ以来メールがない。いやちょっとはあったが、ゆっくりと消滅。毎日携帯に3通くらいメールが来てたのに比べるとまぁわかりやすく退散。
ちくしょうちくしょうなんだこの敗北感は。別にタイプじゃなかったし、レクサスのコンバーチブルなんて乗ってる男が自分に合うとは全く思わないので全然残念でもなんでもないんだけど、え、チューバッカだめ?やっぱだめ?女としてだめ?無難にグラスとかネクタイとかにしとけば違ったのか?何を期待されていたんだ私は?
まぁいいのだ、そんな男はいらんのだ、次!! ……強がりじゃないもん。